おんなのこは世界にひとり。だから彼女は、かみさまだ。
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くりゅ氏とはちょっと違った戦力密度考です。
面火力(1vs1の勝負ではない集団vs集団の勝負)を用いた戦闘では兵数の二乗=戦闘力。これがランチェスター第二法則です。では、兵をたくさん投入すればそれだけ強くなるのでしょうか。答えは否、です。
■史実に見る前線戦力密度
皆さんは少し前に放映された映画『300』はご覧になったでしょうか。これはペルシア戦争のスパルタ軍vsペルシア軍の戦いを描いたものです。wikiによるとスパルタ軍7千に対し、ペルシア軍6万。白兵戦主体であった時代ですから第一法則を適用したとしても、圧倒的な戦力差です。もちろんスパルタ軍の有能さや勇敢さはあったでしょうが、数日の間徹底抗戦を続けられた要因はその布陣にあると考えています。
スパルタ軍が布陣したのは山と海に挟まれた道幅15m程度の細い街道でした。このような地形では大部隊を展開することはできません。兵が密集すれば機動戦を得意とする騎兵も役に立ちません。最前線での兵数差はスパルタ・ペルシア同等となり、そしてスパルタは歩兵密集戦に長けた部隊でした(個人戦力が上)。このようにしてスパルタ軍は圧倒的不利な兵数にも関わらず、前線戦力を優位に保つことで戦線を維持することができました。
■モデル化
密集して布陣した場合と散開して布陣した場合、前線の火力はどう変わってくるのでしょう。簡単なモデルを用いて説明します。
比較のため兵は同数とします。左が青軍の攻撃、右が赤軍の攻撃です。青軍の後方部隊の攻撃は赤軍を射程に捉えていない=火力として機能していないことがわかります。長く伸びきった布陣では最前線での火力が小さくなり、たとえ同数の駒を揃えたとしても劣勢になることが分かります。攻めの観点では最前線により多くの効き駒を配置した方が有利です。
しかしながら、密集した陣形ではSGやBBで一気に被弾してしまいます。今度は攻撃を食らう視点で上図を見て下さい。最前線を叩かれた場合、赤軍は半数以上の駒がダメージを受けますが青軍は後方3駒は無傷です。守りの観点では散開して布陣した方がダメージが分散し生存性が高いです。
ではこの2つを両立した理想的な布陣とはどのようなものでしょうか。
このような地形では敵よりも分散して、しかも多くの駒を最前線へ効かせることができます。また、間口が狭くなればここへ火力を集中するだけで有功打となるので、作業の単純化(戦力密度を考慮しないでも簡単に有効打を与えることができる)にも貢献します。
■戦記考察1~何故鷹連はN2でしるさんちに敗北したか~
動画はK氏の昔の記事にあったと思うのでそちらを。N2の西守護石戦(攻:しるさんち 防:鷹連)で、鷹連は2段階段の上にジーク、下にLPを敷き、待ち構えていました。本来ならば2陣から狭い通路へ向けて火力が集中するはずでしたが、ジークが前に突出していたため、最前線ではしるさんち全兵力vsジークPTとなっており、全体の兵力では鷹連が勝っていましたが前線火力ではしるさんちの方が上でした。(加えてしるさんちは強力な中距離射撃戦力(EDP・ADS)を擁しており、同兵数でも有利だった)結果、先ずジークが集中砲火を受け壊滅し、残ったLPも蹂躙されることになりました。
■戦記考察2~何故鷹連はN3で長期防衛に成功したか~
N3の最初にして最大の難関は東守護石です。いくつかのバリエーションがありますがここでは北東コーナーを使った防衛について考察します。ここのコーナーは道幅だけ考えるとほぼ同じで、一見上記の法則はあてはまらないように見えます。しかし想像してみて下さい。ここはN3北東コーナーです。コーナーの先からは激しい弾幕が襲ってきており、壁の向こうからはダンサーが絶え間なく叫んでコーナー全域をカバーしています。さあ今から突撃です。どのようなコースでコーナーを抜けるでしょうか?……恐らく7割以上の人はコーナーの内周すれすれを選ぶと思います。何故なら、外周に行けば行くほどコーナーを抜けるまでの道のりが長くなり、その間弾幕と叫びに晒されるからです。…もう言いたいことは分かりますね。一見して道幅は同じでも、敵のとる軌跡には偏りがあり、それは狭い通路を通っているのと変わりません。弾幕は主に西側(内周)を重点的に狙うよう指示していました。
布陣がいかに前線火力に影響を与えるかおわかりいただけたでしょうか。キーポイントを見抜く目の鋭さは確かに必要です。しかしそれは目の育成に多大な経験と指導が必要です。自分は『実際の戦闘は単純作業であるべき』と思っています。どのようにすれば考えることを少なく、かつ有効に働かせられるかが用兵の要だと思います。
面火力(1vs1の勝負ではない集団vs集団の勝負)を用いた戦闘では兵数の二乗=戦闘力。これがランチェスター第二法則です。では、兵をたくさん投入すればそれだけ強くなるのでしょうか。答えは否、です。
■史実に見る前線戦力密度
皆さんは少し前に放映された映画『300』はご覧になったでしょうか。これはペルシア戦争のスパルタ軍vsペルシア軍の戦いを描いたものです。wikiによるとスパルタ軍7千に対し、ペルシア軍6万。白兵戦主体であった時代ですから第一法則を適用したとしても、圧倒的な戦力差です。もちろんスパルタ軍の有能さや勇敢さはあったでしょうが、数日の間徹底抗戦を続けられた要因はその布陣にあると考えています。
スパルタ軍が布陣したのは山と海に挟まれた道幅15m程度の細い街道でした。このような地形では大部隊を展開することはできません。兵が密集すれば機動戦を得意とする騎兵も役に立ちません。最前線での兵数差はスパルタ・ペルシア同等となり、そしてスパルタは歩兵密集戦に長けた部隊でした(個人戦力が上)。このようにしてスパルタ軍は圧倒的不利な兵数にも関わらず、前線戦力を優位に保つことで戦線を維持することができました。
■モデル化
密集して布陣した場合と散開して布陣した場合、前線の火力はどう変わってくるのでしょう。簡単なモデルを用いて説明します。
比較のため兵は同数とします。左が青軍の攻撃、右が赤軍の攻撃です。青軍の後方部隊の攻撃は赤軍を射程に捉えていない=火力として機能していないことがわかります。長く伸びきった布陣では最前線での火力が小さくなり、たとえ同数の駒を揃えたとしても劣勢になることが分かります。攻めの観点では最前線により多くの効き駒を配置した方が有利です。
しかしながら、密集した陣形ではSGやBBで一気に被弾してしまいます。今度は攻撃を食らう視点で上図を見て下さい。最前線を叩かれた場合、赤軍は半数以上の駒がダメージを受けますが青軍は後方3駒は無傷です。守りの観点では散開して布陣した方がダメージが分散し生存性が高いです。
ではこの2つを両立した理想的な布陣とはどのようなものでしょうか。
このような地形では敵よりも分散して、しかも多くの駒を最前線へ効かせることができます。また、間口が狭くなればここへ火力を集中するだけで有功打となるので、作業の単純化(戦力密度を考慮しないでも簡単に有効打を与えることができる)にも貢献します。
■戦記考察1~何故鷹連はN2でしるさんちに敗北したか~
動画はK氏の昔の記事にあったと思うのでそちらを。N2の西守護石戦(攻:しるさんち 防:鷹連)で、鷹連は2段階段の上にジーク、下にLPを敷き、待ち構えていました。本来ならば2陣から狭い通路へ向けて火力が集中するはずでしたが、ジークが前に突出していたため、最前線ではしるさんち全兵力vsジークPTとなっており、全体の兵力では鷹連が勝っていましたが前線火力ではしるさんちの方が上でした。(加えてしるさんちは強力な中距離射撃戦力(EDP・ADS)を擁しており、同兵数でも有利だった)結果、先ずジークが集中砲火を受け壊滅し、残ったLPも蹂躙されることになりました。
■戦記考察2~何故鷹連はN3で長期防衛に成功したか~
N3の最初にして最大の難関は東守護石です。いくつかのバリエーションがありますがここでは北東コーナーを使った防衛について考察します。ここのコーナーは道幅だけ考えるとほぼ同じで、一見上記の法則はあてはまらないように見えます。しかし想像してみて下さい。ここはN3北東コーナーです。コーナーの先からは激しい弾幕が襲ってきており、壁の向こうからはダンサーが絶え間なく叫んでコーナー全域をカバーしています。さあ今から突撃です。どのようなコースでコーナーを抜けるでしょうか?……恐らく7割以上の人はコーナーの内周すれすれを選ぶと思います。何故なら、外周に行けば行くほどコーナーを抜けるまでの道のりが長くなり、その間弾幕と叫びに晒されるからです。…もう言いたいことは分かりますね。一見して道幅は同じでも、敵のとる軌跡には偏りがあり、それは狭い通路を通っているのと変わりません。弾幕は主に西側(内周)を重点的に狙うよう指示していました。
布陣がいかに前線火力に影響を与えるかおわかりいただけたでしょうか。キーポイントを見抜く目の鋭さは確かに必要です。しかしそれは目の育成に多大な経験と指導が必要です。自分は『実際の戦闘は単純作業であるべき』と思っています。どのようにすれば考えることを少なく、かつ有効に働かせられるかが用兵の要だと思います。
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